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【猫】脳の不思議!脳神経麻痺を回復する可塑性というメカニズム

1 猫
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普通って普通じゃないんですよね…

最近は、寝姿もこんもりしている次男猫。具合が悪い時は、重力にまかせて全身がだらりとして文字通り「横になっている」だけの毛皮をまとったスライムみたいな状態だったのですが、最近はホントに猫らしくアンモニャイトで穏やかに爆睡しています。

抱っこする時も、以前はだらりと垂れ下がっていたのですが、最近は抱き上げた時に身体にぎゅっと力が入るのが感じられますし、下ろす時も地面につくように足をバタバタさせるようになってきました。若い猫ちゃん、元気な猫ちゃんと暮らしている方にはちょっとご理解いただけないかもしれませんが、こうした何らかの反応があるっていうのは本当に嬉しいものなんですよ。

長女猫、長男猫を看取った時に何が一番悲しかったかというと、首や手足に全く力が入って無くて(当たり前なんですが)、抱き上げた時にだらんと垂れ下がった瞬間でした。ああ、もう生きてないんだと実感させられた瞬間で、そのあまりの虚無っぷりに涙腺が崩壊したものです。

体温のある温かい身体、何らかの反応がある力がはいった手足に力というのは本当に幸せなものです。元気な時には全く思いもしないんですけどね…。

幼猫の成長とちょっと似ている毎日

私が三兄妹を保護したのは、生後2週間くらいの時でしたので、眼もよく見えておらず、歩く時もプルプルヨロヨロ、哺乳瓶での授乳以外は栄養も水分も摂れず、自力での排泄も出来ない状態でした。

それが自力で排泄できるようになったと思ったら自分でトイレに行くようになり、離乳食や水を自ら摂れるようになり、寝床の箱から抜け出してあちこちを探検しては疲れて眠り、帰宅した私に「どこ行ってた!何してた!」と可愛い声でなじるようになり…と、日に日に色々なことが出来るようになっていきました。

もう十数年前のことなので、すっかり忘れてたことなんですが、出来なかったことが出来るようになるっていうのは嬉しいもんだということを思い出しました。

「こちらを見るようになった」「鳴くようになった」「首が座るようになった」「立てるようになった」「歩けるようになった」「自分でゴハンを食べるようになった」「ニャルソックができるようになった」「ちょっとした高いところに飛び乗るようになった」

いずれも、普通の、当たり前のことなんですけどねえ…出来なくなってしまったことが日に日に出来るようになってきているところが、ちょっとあの幼猫時代を思い出しています。

脳は可塑性により回復することも

後ろ脚に力が入らなくなり、そのうち全身に力が入らなくなったと思ったら、激しい痙攣を起こしたり、ひどい時には昼夜を問わず断続的に遊泳運動をしていた次男猫。やっぱり獣医師先生が言うように、血栓による脳梗塞だったのかなあ。

発作が治まっても寝返りもうてないほど全身が脱力し、散瞳に加えて眼振も見られたため、脳がなんらかのダメージを受けて余生は寝たきりになることも覚悟しましたが、数日後に身体を起こすようになってからは目に見えて回復が進みました。

脳の神経細胞はダメージを受けた部分は回復しませんが、損傷を免れたその他の領域を使って、機能を回復しようとする脳の可塑性といわれるメカニズムがあるそうです。

次男猫の中でどのような回復が成されたのかは知ることは出来ませんが、少なくとも日々の生活が自力で行えるように、何かが再生し、途切れた何かがまた繋がったような印象を受けます。幸運なことに、ダメージを受けた部分が限定的で、程度もひどくなかったのだと思います。

撫でたり、ブラッシングしたり、話しかけたり、はたまた手足を曲げたり伸ばしたりというリハビリが効いたのかは不明ですが、何らかの刺激が奏功したのかなあ。次男猫にとって一番の刺激(イヤな方の刺激)は強制給餌だと思うので、アレがイヤで回復したのかもしれません。

普通の日々に感謝します

ある意味、かなりのどん底を経験したので、ホントに普通のことをありがたく感じることが出来ます。食べるゴハンが少なくても、粗相をしても…イライラはしなくなりました。

むしろ、出来なくなってしまったことが出来るようになっている喜びのほうが勝ります。いや、かなり過保護になってしまいまったというべきか。そのうち、臍天で寝たり、キャットタワーに登る日を楽しみにしています。今日も全身を撫でくりまわし、手足の屈伸運動をし、水とゴハンをしっかり摂ってもらいます。

高齢猫、腎臓の悪い猫ちゃんは暖かくなってからの季節の脱水が怖いので、飲水の機会を増やしてあげてくださいね!脱水は、血栓や脳梗塞等の大敵ですよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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