大きな期待をもって投入したラプロス
腎不全の我が家の主(猫さま)向けには、ずっとフォルテコールを服用していました。フォルテコールは、ACE阻害薬という種類で、簡単に言えば、腎臓が悪くなるとでてくる高血圧を抑制することで、腎臓への負荷を下げることを目的としたお薬です。
長年使っていますが、どうも腎不全の症状が悪くなってるような気がして、効き目があるという評判も多く、また周囲の猫友さんも使っているよう「ラプロス」という薬を、おおきな期待をもって投入しました。
どうも、「元気が出る」、「食欲も上がる」「便通が良くなる」などの副反応(?)もあるということです。
ラプロスとは
このラプロスという薬、有効成分であるベラプロストナトリウムには、血流を良くする効果があり、腎不全で繊維化が進行する腎臓に対し、血流を多くして腎臓機能の悪化を抑制するというもの。
血圧を下げて負担を下げる(ACE阻害薬)というよりも、血流を良くした方が効き目がありそうな感じがする…というのが第一印象です。
高血圧というのは、何らかの原因で血流が悪くなっているため、心臓が血流を維持しようと異常に頑張っている状態ですが、それが続くと血管そのものやほかの臓器にもストレスを与えてしまうのは、人間も猫さんも同じ…
血流を良くすれば血圧も下げられるんじゃね?という効果が期待できる薬のようです。
ちなみに、ベラプロストナトリウムは、人間の肺高血圧症にも用いられるクスリです。
お試しを開始したものの…休止!
お試しなので、指定容量よりも少なく与え始めました。
このラプロスというお薬、1錠ざっと150円、朝晩2回で2錠なので、150円×2回×30日として一か月で9,000円くらいはかかっちゃいます。
これで輸液が月に3回くらい減ればペイできる計算なんですけど。
- 1日目 : 特に変わりなし。ただ、前日に続いてウンチ。少し柔らかい。
- 2日目 : 少し元気かもしれない。ただ食欲が落ちてきた。今日も柔らかいウンチ。
- 3日目 : 食欲廃絶。複数回の柔らかいウンチ。投薬量をさらに半分に減らす。
- 4日目 : 食欲廃絶。猫用ミルクを強制給餌するも嘔吐。複数回の粘状下痢。
- → 投薬中止
効くクスリには多少なりとも副作用を覚悟しなければなりません。
多少はやりくりしながらカラダに馴染むまでは我慢すべきでしょう。
ただ、食欲がまったくなくなり、嘔吐と下痢を繰り返すとそれこそ命にかかわります。
特に体力の無い老猫の場合は。
血液検査の結果
昨日は動物病院で血液検査をしましたが、肝臓等の数値は大きな問題はなく、吐き気止め、下痢止めと輸液という胃腸炎として治療することになりました。肝臓にダメージがなくて良かった…
ただ、まだ食欲は戻ってないようで、カリカリにもウェットにも口をつけてくれていません。
ものすごい数の治験をして、「動物用医薬品」として承認もとっているでしょうし、多くの腎不全に苦しむ猫さんにも効いているとは思うのですが、ウチの次男猫には合わなかったのかな…
また、人間の治療では、MAX180㎍/日なんですが、猫には55㎍×2=110㎍なんですよね。素人考えですが、ちょっとこれ、多いような気が。おまけにこのペラプロストナトリウム剤って「劇薬」指定なんですよねえ…
【追記】
胃腸炎も癒えたので、投与を再開しましたが、今回は経過順調です。
コメント
うちはラプロスを中止しました。
腎不全が進むと効かないらしい。
フォルテコールは継続中です。
痙攣発作のお薬もあるかお薬減らしたかった。(^-^;
たけさんに聞いたので活性炭を追加お試ししてます。
自家点滴もレクチャーうけてるところ
さすがに毎日は辛いところはありますしね。
またいろいろ教えて下さいね、
nonoさん
はくちゃんの写真を見ている限りでは、そんなに悪そうには見えないんですけどね…
活性炭系は、毒素が吸着されれば気持ち悪さも解消して食欲が戻るかもしれません。
自家点滴、慣れると怖さよりも安心が勝ります。頑張って!