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【猫】若い猫とシニア猫ではゴハンを変えましょう

1 猫
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若い猫とシニア猫では必要な栄養が異なる

我が家の三兄妹に関しては、晩年に慢性腎臓病が悪化するまでは、ゴハンであまり苦労した記憶がありません。基本的にはロイヤルカナンの毛玉ケアを与えておけば、キチンと食べてくれていました。

多頭飼い+留守番時間が長かったこともあり、誰がどれだけの量を食べていたかは管理がズサンではありましたが、朝と夜にカリカリを出せば、たいていはそれぞれがキチンと食べてくれて、残った分は長男猫がしっかりと平らげてくれていました。残飯処理係だった長男猫は少々食べすぎだったとは思いますが。

11歳の長男猫、見事などえん猫です

チビ猫時代にペットショップでロイヤルカナンのサンプルを貰ったので与えたところ、俄然食いつきが良かったので、その後の一生、ほぼロイカナで過ごしました。幼猫期後、毛玉を吐くことが多かったので、繊維質の多い毛玉ケアにしてから10年以上も同じフードを与えていました。たまにトッピングで他のフードを混ぜることはありましたが、基本的にはロイカナ毛玉ケアが主食。

猫は肉食だから原材料で肉が多いもの

犬は雑食ですが、猫は肉食なので、フードは原材料で肉類が一番最初に来るものを選びました。現在のロイヤルカナンのヘアボールケアは、以下のような原材料とスペックです。

肉類(鶏、七面鳥)植物性分離タンパク*、とうもろこし 、植物性繊維、米、動物性脂肪 、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦、とうもろこし粉 、コーングルテン、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、大豆油、魚油、フラクトオリゴ糖、サイリウム、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ミネラル類(Ca、K、Cl、P、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

たんぱく質 32.0 %以上 脂質 13.0 %以上 水分 6.5 %以上 食物繊維 15.2 %
カロリー含有量(代謝エネルギー) 376 kcal/100g

出典 : ロイヤルカナン ヘアボールケアより抜粋 赤字と太字は筆者

しかし、12歳を超えたあたりから慢性腎臓病が疑われるようになり、獣医師の指導のもと、腎臓療養食へとシフトしていくのですが、例えばロイヤルカナンの腎臓サポート食のスペックは以下のようになっています。

コーンフラワー、米、動物性油脂、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、コーン、超高消化性大豆タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、チコリー、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-アルギニン、DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

たんぱく質 21.0 %以上 脂質 15.0 %以上 粗繊維 5.6 %以下 灰分 6.5 %以下 水分 6.5 %以下 食物繊維 10.7 %
(代謝エネルギー) 392 kcal/100g

出典 : ロイヤルカナン 腎臓サポート ドライ より抜粋

びっくりでしょ?どこにもお肉が入っていません

植物由来の加工タンパク質(恐らく消化性を高めるよう加工されたもの)や穀類が主原料です。原材料もさることながら、タンパク質の量が、通常食が32%以上となっているのに対し、療法食は21%以上とかなり少なくなっています。カロリーも療法食がやや高めで、その分、脂質も多くなっています。

腎臓療法食には、摂取タンパク質を減らして尿毒素の発生を減らすという目的もあるのは分かりますが、肉食の猫にとっては少々、酷なレシピなように思います。次男猫のゴハンには、療法食に加えて、毛玉ケアもトッピングしたこともありましたが、やっぱり毛玉ケア(通常食)を好んで食べてました。療法食はやっぱり美味しくないんだな…。

年齢ステージ別のゴハンも増えてきた

最近では、8歳以上の猫、12歳以上の猫、15歳以上の猫…など、年齢ステージごとのキャットフードが増えてきました。裏面パッケージを見ると、そんなに差が無い製品も無くは無いのですが、飼い主が選択できるくらいに品数が増えているのは嬉しいことです。探せば、「こんなの探してた!」という市販フードも出てきます。(ただし、食べ続けてくれるかどうかは別問題)

総合栄養食の基準を満たすには一定以上の栄養素が含まれていることが条件になるため、療法食のように思い切ったスペックに出来ないという事情もあります。成猫用の総合栄養食の基準上、粗タンパク質として26%以上、リンは0.5%以上含まれている必要があります。なので、総合栄養食で腎臓に配慮したフードは、「タンパク質26%、リン0.5%が最下限といえるでしょう。

メディファス アドバンス 腎臓の健康維持 11歳頃は、タンパク質は24.5%とのことなので、アミノ酸やら何やらでぎりぎり粗タンパク質26%を維持しているのだと思います。これは腎臓に配慮しつつ総合栄養食、というギリギリのスペックでしょう。リンも0.52%と少ないですしね…

こちらは原材料に「肉類(ミートミール、チキンレバーパウダー)」も含まれているため、療法食に比べれば、ちょっとは美味しいんじゃないかと思います(ただ、ウチの次男猫はあまりお好きではありませんでした)。

若い猫ちゃんには、「肉類」+「高タンパク質」+「低脂質」+「低カロリー」でフードを選んで良いと思います。しかし、成長期を終え、シニア期にさしかかった頃には、腎臓を含む内臓も疲れてきていると思いますし、若い頃よりは食べたものを消化・分解する力も衰えているでしょうから、シニアに合ったフードを選んであげることも重要かもしれません。もろもろの箇所で炎症も起きている可能性もあるので、抗炎症作用のあるオメガ脂肪酸などが添加されているとなお良いのではないかと。「魚油」が添加されているのはコレが目的でしょうかね。

私も歳のせいか、牛肉を食べるのが少々シンドいのです。昔はいくらでも食べられたのに、あの牛脂が消化の負担になるのです。牛肉食べたらシンドくなるとは寂しいですが、次は豚肉もシンドくなるのかな…。

ウチの猫たちについては、通常食からシニア食への移行がちょっと遅かったかなと思います。元気でも、10歳を超えたくらいから、もう少し優しいゴハンに変えてあげたほうが良かったと。猫の10歳は人間で言えば60歳ですし。

健康だけど、そろそろ10歳くらいになる猫ちゃんと暮らしている猫飼いさん、ちょっとゴハンを見直してみては?

療法食一歩手前くらいのシニア食。タンパク質28%、リン0.6%とかなりの低たんぱく+低リンです。お肉も入ってます。グルコサミンやコンドロイチン、魚油でオメガ脂肪酸も添加。

主原料は肉や魚の方が良いとは思うのですが、そうなるとタンパク質がどうしても多くなっちゃうんですよね…ピ●リナの11歳以上の腎臓ケアは、チキンが主原料なのは良いものの、タンパク質は36%以上+リン0.9%なので、それで腎臓ケアって言っちゃう?っていうスペックでした…

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