カリカリも水も元通り
ここ2週間程度にわたって、食欲がイマイチだった次男猫。
ここ数日は飲む水の量も減り、元気がなく寝てばかりで心配していました。
とにかく食べる量が減っていたのと、寝起きにちょっと吐くことが増えてきたので、H2ブロッカーの制酸剤を飲ませることにしましたが、ようやく食欲が徐々に回復してきていました。
昨夜から今朝にかけてはカリカリもかなりしっかり食べており、水を飲むところもよく見かけるようになり、なんだかんだと鳴くことも増えてきました。
何より、膝上に乗ってきて甘える元気が出てきました!
ちょっと嫌な予感が強まっていたところでしたが、胃酸過多で気持ちが悪かったのか、はたまたゴハンを食べることでエネルギーが増えてきたせいなのかは分かりませんが、それらが改善されたようで、とりあえず胸をなでおろしています。
「フリカケちょうだい!」
そもそも猫は、毛玉を吐く機会が多く、腎臓が悪くなると血中の老廃物によるせいもあって吐く機会がさらに増えますが、「胃」の不調による嘔吐や体調不良もありそうです。
猫の胸やけの原因はさまざま
猫の胃の胸やけや吐き気を起こす可能性がある消化器系外の状態には、以下のようなものがあります。
- 肝臓病
- 腎臓病
- 膵炎
- 尿路感染症
- 甲状腺機能亢進症や糖尿病などのホルモン障害
- めまいを引き起こす脳障害
- 感染症
- ほぼすべての器官系のがん
- 痛みやストレス
次男猫の場合、腎不全もありますが、ここのところ関節炎もちょっと痛そうで、寝返りをうったり香箱を組むのも、本当にゆっくりゆっくりです。肝臓も数値的にはちょっと良くないですし。
あとは季節の変わり目や、朝晩の温度差のストレスもありそうです。自律神経の乱れですかね。
猫は、「気持ち悪いー」とか「あー、胃が痛い」などとは言ってくれません。
「脚を曲げると痛いのじゃ…」とか言ってくれると助かるのですが。
胃病は外からは分からない
胃腸の不調はツライ
過去に胃炎や胃潰瘍を患った私としては、このツラさを思い出しました。
朝起きて、「おえっ」となるのは胃酸過多のよくある症状です。
胃炎になると食べたあとで気持ち悪くなったりもしますし食べ物のニオイを嗅いだだけで胸やけします。
胃潰瘍では食後しばらくすると胃がねじ切れるような痛みがしたりもします(比喩でなく脂汗が出るほどの痛み)。
こういうのが続くと食べるのが嫌になるんですよ。
私の場合、あまりの胃痛に耐えかねてピロリ菌を除菌したこともあって、胃病からは解放されましたが、そのせいもあってこういうツラさを忘れてました。
何粒かのカリカリを食べて「もういいです」と言って離れていったり、大好きなオヤツを嗅いでも顔を背けたりしたのは、ひょっとしたら胃炎や胃酸過多による気持ち悪さが強かったのかもしれません。
また、吐くことで胃液が喉の奥や食道の粘膜を荒らしていることも考えられます。
なんにせよ、口腔や胃腸の不調は、食べる=生きることに大きな影響を与えます。ただでさえ、痩せてしまった老猫や闘病中の猫にとって、摂食量が減ることは一大事です。
食欲不振や嘔吐には、胃病も視野に
最近のツイッター等を見ていると、ウチの次男猫だけではなく、食欲が落ちたり、吐いたりすることが増えた猫ちゃんの話題を見かけます。
「猫は吐くものだから」と、ちょっと吐くことに麻痺しがちな猫飼いですが、吐くと吐き癖が付いたり、脱水もしやすくなり、何より食べない・飲まないことで体力が落ちてしまうこともあります。
若い猫ちゃんだったら、人間と同じように比較的早く治ることもありますが、あまりに続くようだと獣医さんにご相談ください。
食欲が落ちる要因は色々ありますが、対症療法として、朝晩の胃薬で症状が治まることもあります!もちろん、根本原因の疾病の治療と並行して、ですが。
猫飼いにとって、猫が食べる姿はそれだけで飼い主に元気をくれるものですもんね!
コメント