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【日記】さらば10年来の良き友よ(ロジクールK750)

3 日記
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10年使った外付けキーボード

私には、およそ10年にわたって使い続けてきたキーボードがあります。

かつてオフィスではデスクトップパソコンが普通でしたが、時代が進んでノートパソコンを使う機会が増えました。しかしながら、ノートパソコンというものは、筐体を小さくすれば画面もキーボードも小さくなり、大きくすれば持ち運びに不便という相反するところがあります…携帯性に優れたノートパソコンはキーボードは小さくて打ちにくいものが多いです。

10年くらい前に、当時の上司が「これ、買ったはいいけど俺は使えないから良かったら使う?」と言ってくれたのがロジクールのK750のキーボードでした。当時はちょっと珍しかったワイヤレス。

その上司は、パソコンのキーボードを打つのはローマ字ではなく「かな打ち」派。彼曰く、「ローマ字打ちは母音以外はキーボードを2つ打たなければいけないが、かな打ちは1つで良いので生産性が高い」という謎理論を提唱しておりましたが、このキーボードにはかな表記が無くアルファベットしか無かったので彼にとっては使いにくいものだったそうです。

譲り受けて使い始めると、薄型でストロークは浅いのですが、上質でしっかりした打鍵感もあって、すっかり気に入りました。キーボードにはデスクトップPCによくついているメンブレン式と、ノートPCに多いパンタグラフ式がありますが、このK750はパンタグラフ式

キーひとつにも細かいパーツが組み合わされているのです

キーボードにしてもマウスにせよ、ワイヤレスは机の上がごちゃごちゃせず良いものです。最近はBluetoothで接続するタイプも増えてきましたが、こいつはUSBにレシーバーを差し込むタイプ。欲を言えばBluetooth接続が良いのですが、価格が高い傾向にあることと、接続がたまに不安定になるのがデメリットです…レシーバー式はUSBを1穴使いますが、接続の安定性を考えるとアリかと思います。こちらはマウスもロジクールの製品を使えばレシーバーは1つで済みます。(ロジクールのレシーバーは最大6台まで接続可能)

あれから10年経ち、その上司は職場から去り、私も勤務場所が変わったり、そもそも職場が変わったりと色々ありましたが、ずっとこのキーボードを抱えて移動していました。長年の愛機です。

外付けのキーボードの他の利点としては、PCが変わっても打鍵の感覚は変わることが無いということです。ノートパソコンの場合、メーカーや機種が違うとキーボードの仕様もかなり違います。しかし、お気に入りのワイヤレスキーボードを持っていれば、ノートパソコンが変わっても同じようにキーボードを打つことができます。これは意外とデカいです。(膝上で入力する、屋外等で使用する場合を除く)

かつ、このK750は「ソーラー電池で充電するため電池交換不要」という他に無い特徴があります。電池交換することなく使い続けることが出来る、というのは非常にメリットがある反面、致命的なデメリットもあります。

充電しなくなった!

ある日、仕事中にPC画面に警告が…「キーボードのバッテリーが低下しています」とのこと。蛍光灯の光でも充電されるので、バッテリー残量を気にすることはほぼないのですが、休みの日に明るい部屋に放置して充電しました。これにて残量はいったんは回復したのですが、仕事をしているとやっぱりバッテリーがみるみる低下していく事態に。

この現象は過去にも経験しており、メーカーとしては「充電池の交換はできません」となっているものの、先人たちがすでにDIYでの交換方法を確立しておりまして、それにならって一度は充電池を交換しています(交換方法は後述します)。何年前だったかな…

今回も同じ要領で充電池を交換し、日の光がよく当たる部屋で一日休ませたところ、充電量は回復して一安心と思ったのですが、使い始めるとみるみる電池の量が減っていくことに。これでは仕事になりません。

とうとう、壊れてしまったのか…充電する機構が壊れたのか、そもそもソーラーパネルが経年劣化でダメになったのかもしれません。10年ものあいだ、お疲れさまでした。

後継を買いました!

弘法筆を選ばず」と言いますが、良い筆の方が良いに決まってます。個人的にヒマつぶしにお写経を始めましたが、百均の筆ペンはインクがすぐに切れるし、筆先のばらつきが気に入らない…色々買いましたが、納得いくのは1つくらいでした。

よくよく考えれば、カートリッジ交換式の筆ペンの方が使い捨てよりもリーズナブルだと気付き、キチンとした筆メーカーの筆ペンを買ってみました。

これ、ほとんど筆感覚です。嬉しくてお写経もはかどります。

料理人だって良い包丁を使います。良い道具は良い仕事には重要です。ロジクールのK750は私にとってはキーボードは坊さんの筆みたいなもんなのです。

上は旧型機、下が新型。ロゴマークや色使いが変わっています

しかし並べてみると、使い込んだもんで、新しい方のキーボードはマットな仕上がりですが、古い方はつるつるになってました。我ながら良く使ったもんだ…

10年も使っているとシボ(梨地)加工が摩耗してツルツルに…

新品は当然ながらシボのおかげでマットな表面

ちなみに、先日、かかりつけのクリニックに行ったところ、先生もコレをお使いでした。先生も2代目なんだそうです。

ロジクールK750の充電池交換方法

ロジクールK750は電池交換が出来ません、というのがメーカー側の説明。つまり充電池の寿命が製品の寿命ということになります。

しかしながら、非常に使用感の良いキーボードでありますしもっと長く使いたい!ということでメーカー保証は外れますが、自力で充電池を交換する方法を。

キーボードを裏返したところのこの赤丸部分に充電池のスロットがあります。交換を想定されていませんので、取っ手もなにもありません。

キーボードの全面から精密ドライバーのマイナスを突っ込んで、少しずつ引き出していきます。本体やスロットに傷が入りますが、まあ仕方ありません…

ある程度ひっぱりだしたら、丸印の爪の部分をマイナスドライバーで内側に押し込んでスロットを引っ張り出します。

こんな感じでスロットが引き出されたらリチウム充電池のML2032を交換して再びスロットを本体に押し込みます。押し込む際は工具は不要です。充電機能の無いCR2032で動くか試してみましたが、ダメでした…ただ、このML2032はなかなか手に入らないのです。通販か、取寄になると思います。

使えるものは修理して使い切る、というのが環境にもお財布にも優しいのです!

ただし、メーカー(Logicool社)が出来ないということをやることになるので、自己責任でお願いします、悪しからずご了承ください。

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