大晦日に感染者が爆増
年末になって感染者のニュースも落ち着くかと思っていたら、大晦日はどーんと数字が跳ね上がり、東京都では1,337人の陽性者、全国では4,520人となり、気が重い大晦日になりました。東京で1日あたりの感染者が1,000人を超えるのも、全国で4,000人を超えるのも初。神奈川県でも588人とそれまでの最高の人数を軽く超えてしまいました…
三が日も東京では連日700~800人の感染者判明となり、収まる気配が全くありません。治った方も同じくらいの数にならないと、医療崩壊は時間の問題かと思います。実際には、医療従事者の方も濃厚接触の疑い等で隔離対象になっておられる方も増えていることから、医療のリソースはかなり厳しくなっているものと思います。
しかしながら、1,000人超えのインパクトは大きく、800人と聞いても多いなという感じがしなくなっています。かなり麻痺してきています。
史上初が続いた年末年始
NHKの紅白歌合戦は無観客で行われ、鉄道各社も終夜運転を休止。箱根駅伝も沿道での観戦や応援の自粛要請など、これまでにない年末年始となりました。
個人的にも正月にやることは何もありませんでした(笑)。
新春ドラマの「逃げるは恥だが役に立つ」も、諸々の社会テーマを軽妙に描いているところは笑ってみていられましたが、後半になって2019年のコロナ禍を描くところになってからは、現実とオーバーラップしたせいか、きゅんきゅんするどころか、内容のヘビーさにぐったりしてしまいました…。最後はハッピーエンドでしたが、ドラマを作った時は、コロナの第三波を想定していなかったのかもしれません…。
確かに第一波の時はマスクも無かったし、消毒液も無かったなーと、もはや遠い昔のようになってしまっていましたが、今はマスクも消毒液も潤沢にあるのに、なぜ第一波の時よりも深刻な事態になっているんでしょうね。
危機感がかなり下がっている?
私自身は買い物以外にはほとんど出かけない正月でしたが、報道で見ると渋谷の街角にはかなりの人出があったようですし(あの人たちはどうやって帰るんだろ)、箱根駅伝の沿道には少なからぬ人がテレビにも映っていました。スーパーに行けば、ご家族総出でお買い物に来られる方も多いです。
「自粛警察」や、手に取ったものを全て消毒しないと気が済まない人、宅配に来てくれた配達員に消毒液をぶっかける人、いずれも個人的にはちょっとどうかと思うのですが、一時はそれくらい過敏に反応した方も今はかなり減っているのではないかと思います。もちろん過敏・過剰に反応せず、要所要所を抑えて対応する方が良いのですが、志村けんさんが亡くなったあとのような、怖さと言ったものを忘れてるような気がします。
そういう意味では、景気刺激のための「Go To TRAVEL」や「Go To EAT」のキャンペーンが消費意欲喚起と同時に、感染症への恐怖感というものも吹き飛ばしてしまったような。今のところ、飲食のシーンでの感染が増えているというのも、何とも皮肉な話です。
つい数週間前までGo To キャンペーンをやってたなんて、信じられないくらいに事態の進行が早いですね…
緊急事態宣言は1月9日から?
首都圏を中心とした緊急事態宣言は、現時点では1月9日から1か月程度を見込むという報道が出ています。
最近は、接待を伴う・伴わないに関わらず、飲食の場面での感染が多いとされていることから、飲食業を中心とした自粛要請が中心になるのではないかと思われます。前回の緊急事態宣言では、かなり広範囲な業態への自粛要請をしたことで経済にも大きなダメージがあったことから、選択的な自粛要請になるものと思います。
昨今の感染シーンの分析等では、やはり喋ることでの飛沫感染が一番リスクが高いようです。お酒が入るとどうしても大きな声で話すことが増えるため、第二波の時は「接待を伴う飲食店」がやり玉にあげられましたが、冬になって空気が乾燥することで飛沫が飛ぶ距離が伸びたためか、最近ではランチや職場の休憩スペース等での感染も増えてきているようです。
今となってはこういう光景が懐かしい…
しかし忘年会需要とともに新年会需要を失った飲食店は相当に厳しいことになりそうです。
通勤電車等で感染が爆発的に増えないのは、喋っている人が少ないからかもしれませんね。逆に言えば、通勤電車でマスクもせずにみんながべらべら喋ってたらエライことになるということです。電車のなかで喋っている人たちが居たら、そこからは離れた方が良さそうです。
しかし、年始早々に緊急事態宣言とは…!
年末に地上波でやっていた「風の谷のナウシカ」。
マスク無しでは生きられない世界という設定にハッとさせられました。今、読んだらまた違う世界に見えるのかな…。
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