検索ワードが切ない
自身のブログがどういうキーワードで検索されているかは、時々チェックしているのですが、これまでは自宅での輸液関連が多かったところ、ココへ来て
「高齢猫 (猫、老猫) 体重 増やしたい」
…というホントに切実なワードでの検索が多くなっています。
私も同じく、19歳になった高齢猫の体重を気にしながら日々を過ごしているので本当にお気持ちがよく分かります。10年前はいかに肥満を避けるかということばかり考えていたというのに。
我が家の次男猫、昨年の春ごろから体重減少に歯止めがかからなくなり、じりじり減り続けていましたが、今年になってなんとか昨年初め頃の体重まで戻りました。今は体調を崩して食べなくなると体重も減りますが、しばらくするともとに戻るというサイクルになっています。ただ、今では全盛期の半分程度の体重しかありません。
昔の写真はとにかく厚みがすごい
元気な猫ちゃんが急激に体重を落とすのは、その多くが脱水によるもので、皮下輸液をして体調が良くなって水を飲むようになれば戻ることが多いと思います。「飲む水の量 > オシッコの量」になれば脱水はしないはず。ただ、腎臓病等で多尿になってしまうと、飲水量が追いつかずに脱水することが多々…というか普通になってきます。水場を増やすなど、水を飲む機会が増えるようにしてあげるのがよろしいかと。おかげで我が家にはあちこちに水飲み皿があります。
ただ、加齢とともに徐々に減った体重を増やすのはなかなかに難しいです。
一度にたくさん食べられない
猫飼いにとって、猫がゴハンを食べている姿やその音を聞くのは嬉しいものですし、安心できるもの。人間のクチャラーは後ろからぶん殴りたいですが、猫の咀嚼音はむしろ大好き。
我が家の次男猫も、ちょいちょいとゴハン皿の前でモシャモシャ食べていて、私はその姿や音を楽しんでいます。ただ、昔は出したゴハンをごっそり食べていたものですが、この数年、食べている時間の割にはカリカリがあまり減りません。どうも、老猫になると一度にたくさんは食べられないようです。
噛む力が落ちている、飲み込む力が弱っている、すぐに満腹感を感じる…色々な原因がありそうですが…。
ウェットフード等は傷むのが早いので、あまり長く出しておけませんが、ドライフードは割と長く置いておけるので、食べたい時に食べられる状態にしておくのが良いかと思います。出しっぱなしにしておくと香りが飛ぶので、食いつきは悪くなりますが…。
腎臓療法食は…やっぱり美味しくない
老猫になるとほとんどの猫さんが抱えることになる慢性腎不全。そうなるとどうしても療法食を食べることになります。我が家ももう何年も腎臓サポートを主食としてきました。しかしまあ…あんまり食べてくれないのです。
「低たんぱく+低リン+低ナトリウム」にするため、味が薄いみたいで…くんくん嗅いで考え込んでる姿もよく見ます。理想は、療法食オンリーで腎臓の悪化を少しでも食い止めることなのですが…
我が家はロイヤルカナンの腎臓サポートを3種をローテーションで使っています。
ローテしているので、新しく袋を開封すると最初はそれなりに食べてくれますが、そのウチに飽きてしまいます。開封してフードが空気に触れると酸化して味が落ちるので、2キロとか4キロの大袋は避けて、割高ですが新鮮な500gを買ってます。500gだと1ヶ月持ちませんが、少しでも療法食を食べさせるには、開封後に維持できるフレッシュさを考えたほうが良いかと思います。
しかし、悲しいかな海外製の腎臓サポート食、カリカリの粒がデカイものが多く、老猫はちょっと食べにくいのです。
セレクションは3つの中で一番美味しいようですが、一番粒がデカイ!
シニア食 バリエーションが増えてきた
最近は療法食でない市販のキャットフードでもシニア食が増えています。私も店頭でちょいちょい新しいものを手にとったり、実際に買ってみたりしていますが、シニア食ということで腎臓に配慮しているフードも多く、「低たんぱく+低リン」という腎臓に優しいフードも多いです。
国産ペットフードメーカーさんのシニア食は、粒が小さくて薄いものが多く、口腔トラブルがあったり噛む力や飲み込む力が落ちているシニア猫にも食べやすそうです。
最近の国産ペットフードメーカーさんは、「○○に配慮」したレシピのフード開発に余念がないようで、栄養成分を見ると、例えば「シニア向け」であっても腎臓に配慮して「低タンパク+低リン」というものが多くなっていて助かります。
また、20g単位の小袋になっているものなども多く、フードが酸化することも防げます。個人的にイチ押しは、COMBOプレゼントのシニア用です。
また、Ciaoちゅ~るもオススメです。オヤツ用のちゅ~るではなく、「総合栄養食」のちゅ~るは1本14gで13Kcalとカロリーも高めです。いわゆる高カロリー系のペーストと同等のカロリーが摂れます。かなり優秀です。食べ残しも少ない!
市販のエナジーちゅ~るは1本14gで14Kcalということを考えると、総合栄養食ちゅ~るはコスパに優れてます。
意外と効く「三角食べ」
最近、お試しでやってみたのですが、療法食のお皿と、シニア食のお皿を並べて出す方式。これが地味に効いてます!「三角食べ」のように、あっちのお皿で食べ、こっちのお皿で食べ…とお皿を行き来して飽きないように工夫(?)しているようです。
ブレンドするより並べて出すほうがお好きなようです
確かに、特盛牛丼とかも途中で飽きることもあるしな…色々と食べ分けできるほうが猫にとっても良いかも知れません。ドライとウェットを同時に出すご家庭も多いと思いますが、ドライをもう一品追加してみては?(我が家はウェットをあまり食べてくれないのです…)
なるべく猫自身の意思で食べて欲しい…飼い主には、まだまだ工夫の余地があるかもしれません。
愛猫の体重減少に悩む飼い主さん、ともに頑張りましょう!
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