19年で一番の危機だった3月
弊ブログで、現時点で一番ページビューの多い記事がこちら。老猫の足腰がよろけることで検索される方が多いんでしょうか。回復の経緯のご参考になっていると良いのですが。
ほんの3ヶ月前ですが、足腰がふらつくなと思っていたら、突然倒れて、とにかく身体に力が入らない状態に。手足はぐにゃぐにゃ、寝ていてもジェルの塊みたいな物体になっていて、寝返りすら出来ない状態に。そのうちに激しい痙攣を起こしました。(こちらの記事もページビューが多いです)
病院で検査をするも、慢性腎不全による尿毒症等では無くて、ハッキリした原因は分からず、血栓が飛んで小脳に影響したのではないか、ということに。
毎日がツラい重介護期
長年の相棒が寝たきりになるのはツライものです。いつ儚くなってもおかしくないという状況は、毎日の生活に影を落とし、猛烈なストレスになります。実際、19歳近い猫の年齢は人間で言えば90歳、「年齢に不足は無い」と頭では分かっていながらも、その先を想像するのは厳しいものがあります。
次男猫が感じる強いストレスが痙攣発作のトリガーになる可能性があったので強制給餌もせず、獣医さんからも「入院はストレスになるからご自宅で」と言われ、最低限の投薬と輸液のみを自宅で行っていました。これではそう遠くないうちに儚くなるという予感もありました。やってあげられることが何もないというのもツライものです。
当時、救いがあるとすれば、次男猫が痛がったり苦しそうな素振りを見せなかったことです。意識が朦朧としていたのかもしれませんが、日々、ぼんやりと横になっているだけの状態でした。
また、周囲の人や猫友の皆さま、SNSのフォロワーさま達には随分と応援いただき、これも大きな支えになりました。状況を察してくれる方の存在は大きいです。
何事も無かったように回復
何が功を奏したのかは今でも分かりませんが、首を起こして私の動きを眼で追いかけるようになってから、数日をかけて回復していきました。昨日出来なかったことが今日出来るようになることは、幼猫時代を思い出させました。
運動機能障害と痙攣があったため、脳への何らかの後遺症も心配しましたが、大きな影響は無かったようです。ただ、その後も斜頸が出たり、吐いた後に意識を失ったりすることもあります。
一番大きい後遺症は…オネショですかねえ。気持ちよく爆睡するとどうもジョーっとやらかしてしまいます。しょっちゅうではないのですが、ちょいちょい…これは後遺症というよりも、認知症の方もしれません。ちょっと進行速度が速まった気もしています。
そんなこんなもありますが、今は家の中を毎晩ニャルソックしてくれてますし、ベランダで日光浴を楽しんだり、夜になると私より先に私の寝床で待っています。若い頃と違って、ゆっくりと穏やかな時間が流れています。
足腰が立たなくなっても慌てない
今になってこう言えますが、ふらついてヘタリこんでしまったり、痙攣したりする姿を実際に目の当たりにすると飼い主はパニックになります。脈は上がるし変な汗が出ます。悪い予感が頭をめぐりますし、絶望的な気分になったりもします。口から出る言葉は、「どうしよ…」しか無かったり。
我が家の次男猫の場合は、運が良かったところもあります。どうもこの兄妹は頑丈な血統のようで、亡くなった長男猫と長女猫も、全身症状が悪くても、最期の日まで心臓と呼吸音はOKでした。次男猫の頑丈さで救われているところも多いです。
足がふらついたり、倒れたり、また痙攣したりというのは状態としてはよろしくないのは間違いないのですが、必ずしも悲しい結果になるとは限りません。時間はかかっても回復するケースもありますし、ウチの次男猫もそうです。出来ますれば、落ち込んだ顔でお仕えするのではなく、元気づけるように接してあげるのがよろしいかと思います。
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