高齢猫と暮らして長くなりました
私が乳飲み子の三兄妹の猫を保護したのが2002年の5月。幼年期はあっという間に過ぎさりました…
概ね11歳くらいからが猫のシニア期と言われます。猫の11歳というと人間で言えば60歳を超えた頃で、動物病院でも尿検査や血液検査をすると、何かしら検査数値が良くないことが起こり始めます。
我が家でも、多少の個体差があったものの、揃って高齢猫のお約束である腎臓の悪化、長女猫は癌発症と、やはり長く生きていると病気がちになりました。長男猫と長女猫は17歳と8ヶ月で亡くなり、次男猫は19歳と1ヶ月を超えました。19歳といえば人間で言えば90歳を超えてます。まあ何かと色々あって…介護期は長く感じます…それだけに、以前よりも濃ゆい猫ライフを送ることになります。
高齢猫に気をつけたいフードと体重
我が家では、腎臓が悪くなってからは腎臓療法食を与えていましたが、そのあたりから食が細くなってきたように思います。療法食が美味しくない、というのもあるかと思いますが、徐々に腎臓機能が低下したことにより、「血中の尿毒素が高まり気持ち悪いことが増えたこと」、「多尿により脱水している時間が増えたこと」によるものだったのだろうと思います。多尿は、猫砂がびっくりするくらい減るようになります…。
長男猫はもともと7キロを超える巨猫であり、当時の掛かりつけ動物病院からも「肥満に注意」と言われていましたこともあって、体重の減少はさほど気にしていなかったのです。
体重が減り始めた長男猫は、身軽になったせいか、以前よりも活動的になり、登れなかったキャットタワーにもスイスイと駆け上がれるようになりました。それはそれで喜ばしかったのですが、腎臓の悪化とともに食欲減退と多尿が続き、体重が下げ止まらなくなっていき、最終的には全盛期の1/3くらいにまで痩せ細りました。
腎臓が悪いときは、確かに療法食をしっかり食べさせることは重要なのですが、療法食を食べないことで体重が落ち続けるのは避けるべきだと思います。キャットフードを食べないと結果として水を飲む量が減って脱水してしまうことで弱った腎臓にさらにダメージを与えます。
慢性腎不全と療法食についてはこちら
療法食には栄養成分では劣りますが、昨今のシニア用のキャットフードは低たんぱく+低リンと腎臓への負担を軽くするレシピのものが多くなっています。こういうフードを使って体重維持を図るべきかと思います。
高齢猫になるとサプリや薬がつきもの
あとは、お薬やサプリメントを有効活用することになると思います。人間の頭痛薬や異薬のように、「効いた!」という実感はありませんが、多くの薬やサプリはしばらく服用して、血液検査等で数値が下がったことで効き目を確認することになろうかと思います。身体に合わない場合を除けば、しばらく使ってみる必要があります。
マジでウチのテーブルは常にこんな感じ…
健康な時代が長く続くと、初めてのお薬やサプリは結構お高く感じると思いますが、後期高齢猫になるとサプリ代だけでも結構バカにならない値段になります。猫友さんとのやりとりでも、「自分用のサプリは安物だけど、猫様には良いものを」という方が多くて笑っちゃいました。
高齢猫になると難度が上がる!
我が家の兄妹猫たちも、毎日ゴハンを出して、トイレ掃除をしておくだけで、ほとんど手間いらずの期間が長かったのですが、歳をとってから、そして慢性腎不全を患ってからというもの、手間がかかるようになりました。これ、健康な若猫しか知らないと結構ツライです。何より、薬を飲ませても、サプリを与えても、治療をしても、あれこれ手を尽くしても全く良くならないことが往々にして出てきます。この時は、飼い主のメンタルは相当にダメージを受けます。
寝たきりの長女猫に寄り添う優しい次男猫
ただ、コロッと嘘のように良くなることもあるので、止めるわけにはいかず…私も何度か諦めかけたことがありますが、その度に何故か回復してきました。ありがたいことに。
コメント
仰る通りです。
若い時らよく遊びシニアなっても元気なときは寝てばかりで愛想なかったけど
病気になってからは通院投薬などなど手はかかります。メンタル的には辛いこともいっぱいあったけど、今となっては濃厚な時間を過ごせて良かったなぁと思ってます。
クロさんはまだまだ頑張って!たけさんも!
nonoさん
思いのほか、介護生活が長くなってきましたが、上がり下がりしつつもそばに居てくれることに感謝しなくては。
もう若いころのように戻ることは無いでしょうけど、最後まで、気分よく過ごしてもらえるようにお仕えせねば!ですね。